翻訳のテストなどのため、ブラウザのロケールを設定したい場合があるだろう。ここで、各プラットフォームにおけるロケールの設定方法を説明しておく。
ロケールを変えるには、ロケールを指定したショートカットを使う方法と、Google Chromeのユーザインターフェースを使う方法がある。ショートカットを用いる方法は一度設定してしまえば後は簡単で、同時に複数の言語で扱うことが出来る。
Google Chromeを特定のロケールで起動するためのショートカットは、次の手順で作成する。
例えばスペイン語でChromeを起動するショートカットを作りたい場合、リンク先は次のような指定になる。
path_to_chrome.exe --lang=es --user-data-dir=c:\chrome-profile\es
必要なだけの言語ごとにショートカットを作成しておけば、多言語対応のテストも容易に行うことができる。
path_to_chrome.exe --lang=en --user-data-dir=c:\chrome-profile\en
path_to_chrome.exe --lang=en_GB --user-data-dir=c:\chrome-profile\en_GB
path_to_chrome.exe --lang=ko --user-data-dir=c:\chrome-profile\ko
ここで —user-data-dir を指定することは必須ではないが、便利である。ロケールごとにデータディレクトリを持っていれば、複数言語でブラウザを同時に立ち上げることができる。逆にデメリットしては、データが共有されていないために例えば拡張機能をロケールごとにインストールしてやらなければならない。ロケールごとに行うというのは、特にその言語を話せない場合は難しいかもしれない。より詳細な情報は Creating and Using Profiles を参照。
Google Chromeのインターフェースで設定する方法は、以下の通り。
MacでChromeのロケール設定を変えるには、システムの環境設定を変更しなければならない。
Linuxでロケールを変更するには、まずGoogle Chromeを終了させなければならない。次に環境変数 LANGUAGE の値を変更し、Google Chromeを起動する。例えば次のようにする。
LANGUAGE=es ./chrome