Chromeのロケール設定方法

翻訳のテストなどのため、ブラウザのロケールを設定したい場合があるだろう。ここで、各プラットフォームにおけるロケールの設定方法を説明しておく。

Windows

ロケールを変えるには、ロケールを指定したショートカットを使う方法と、Google Chromeのユーザインターフェースを使う方法がある。ショートカットを用いる方法は一度設定してしまえば後は簡単で、同時に複数の言語で扱うことが出来る。

ロケール指定ショートカットを使う

Google Chromeを特定のロケールで起動するためのショートカットは、次の手順で作成する。

  1. デスクトップ上などに既に存在するGoogle Chromeのショートカットをコピーする。
  2. コピーしたショートカットを、ロケール名などを使ったわかりやすいものに変える。
  3. ショートカットのプロパティを開、“リンク先“に —lang と —user-data-dir フラグを指定する。
  4. ショートカットをダブルクリックして、Google Chromeを起動する。

例えばスペイン語でChromeを起動するショートカットを作りたい場合、リンク先は次のような指定になる。

path_to_chrome.exe --lang=es --user-data-dir=c:\chrome-profile\es

必要なだけの言語ごとにショートカットを作成しておけば、多言語対応のテストも容易に行うことができる。

path_to_chrome.exe --lang=en --user-data-dir=c:\chrome-profile\en
path_to_chrome.exe --lang=en_GB --user-data-dir=c:\chrome-profile\en_GB
path_to_chrome.exe --lang=ko --user-data-dir=c:\chrome-profile\ko

ここで —user-data-dir を指定することは必須ではないが、便利である。ロケールごとにデータディレクトリを持っていれば、複数言語でブラウザを同時に立ち上げることができる。逆にデメリットしては、データが共有されていないために例えば拡張機能をロケールごとにインストールしてやらなければならない。ロケールごとに行うというのは、特にその言語を話せない場合は難しいかもしれない。より詳細な情報は Creating and Using Profiles を参照。

ユーザインターフェースを使う

Google Chromeのインターフェースで設定する方法は、以下の通り。

  1. “Google Chromeの設定” (レンチのアイコン)メニューから、オプションを選ぶ。
  2. “高度な設定” タブを選ぶ
  3. スクロールしていき、“ウェブ コンテンツ” を探す
  4. “フォントや言語を変更” をクリックする
  5. “言語” タブを選ぶ
  6. “Google Chrome の言語” から利用したいものを選ぶ
  7. Chromeを再起動する

Mac OS X

MacでChromeのロケール設定を変えるには、システムの環境設定を変更しなければならない。

  1. アップルメニューから “システム環境設定” を選ぶ
  2. “パーソナル” セクションから “言語とテキスト” を選ぶ
  3. 利用したい言語とロケーションを選択する
  4. Chromeを再起動する

Linux

Linuxでロケールを変更するには、まずGoogle Chromeを終了させなければならない。次に環境変数 LANGUAGE の値を変更し、Google Chromeを起動する。例えば次のようにする。

LANGUAGE=es ./chrome