その他のAPI

chrome.* APIに加えて、拡張機能ではブラウザがウェブページのために提供する全てのAPIを利用することが出来る。またブラウザがサポートしていないものでも、拡張機能にAPIライブラリを同梱することで利用出来るようになるものもある。

以下、拡張機能で使うことのできるAPIを幾つか挙げておく。

通常の JavaScript API

通常のウェブアプリで使うように、JavaScriptやDOM APIを利用することが出来る。

XMLHttpRequest

Chromeでは独自に拡張された生成元横断XMLHttpRequestを利用できる。マニフェストで、どのホストへリクエストを送るかを指定しておく。

WebKit API

Google ChromeはWebKitをベースに作られているので、拡張機能はWebKitのAPIを使うことも出来る。特に filter や animations 、 transformations などの実験的な CSS の機能は有用だ。次の例は、WebKitのスタイルを使ったスピン機能。

<style>
  div:hover {
    -webkit-transform: rotate(360deg);
    -webkit-transition: all 1s ease-out;
  }
</style>

V8 API

例えば JSON などは V8 に含まれているので、特別に JSON ライブラリを取り込んだりする必要は無い。

HTML5 API

HTML5は実装途中であるが、Google ChromeはHTML5のローカルストレージを既にサポートしている。拡張機能はここにデータを保持することが出来る。

同梱ライブラリ

例えば jQuery のようなライブラリを使いたい場合、拡張機能に同梱することが出来る。同梱したライブラリは、ウェブページで取り込んだのと全く同様に利用できる。